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当院の白内障手術へのこだわり
1. 患者様の不安や痛みをとるように配慮
手術の際、心配なことは「痛み」ではないかと思います。当院では点眼麻酔を行った後、眼の奥に注射による麻酔を行うことで手術中ほとんど、ほとんど痛みはなく手術を行うことができます。また少しでも不安を取り除けるようできる限り手術の途中で患者様にお声をかけるようにしております。「手術が無事できているだろうか?」「あとどのくらい時間がかかるだろうか?」等不安なことはたくさんあるかと思いますが、できる限りこういった不安も取り除けるよう気を付けながら手術を行っております。
2. 手術に対する姿勢
車でもスピードを過度に上げて運転すると、目的地に着くまでの時間短縮にはなりますが、たどり着くまでに事故を起こす確率は格段に上がります。手術でも同じように不用意に急ぐような手術であっては術中・術後合併症の発症率を上げる要因となる可能性がありますので、決して急がずかつできる限り無駄のない安定した手術を行えるよう、また患者様の視力改善の結果に結びつくよう常に心がけております。
3. 当院の感染症対策
白内障手術は眼の中で手術を行います。手術中・手術後に菌が眼の中に入り、感染をおこすと眼内炎を発症することもございます。このため当院では以下のような感染症対策を行い、1人も感染症を起こすことのないよう気を付けております。
- 手術前抗菌点眼薬
- 手術4日前から抗菌点眼薬を1日3回点眼し、手術前から眼の表面がより無菌化できるように行っております。
- 無菌化手術室(クリーンルーム)
- 当院では手術中に菌が眼の中に入らないよう空調管理し無菌化できるクリーンルームで手術を行っております。
- 小切開白内障手術
- 目の傷口を1.8~2.4mmと非常に小さい切開創を作ることで、手術中はもちろんですが、手術後に傷口が開いて菌が眼内に入る可能性をより少なくすることができます。
- プリセットタイプの眼内レンズ
- 眼内レンズを挿入する際、通常のレンズは小さい切開創から挿入するため手術中にレンズをたたんだり、カートリッジに挿入する作業を行います。その際にレンズが菌に汚染されてしまうと、感染症を引き起こす原因となりますが、当院で使用しているレンズはプリセットタイプといい眼内レンズが最初から無菌化されたカートリッジ内に挿入されているため、手術中にレンズをセッティングする作業がなく、眼内レンズ挿入時に菌が混入することを防ぐことができます。
4. 乱視対策
白内障手術を受けられる患者様は大小はあるかと思いますがほとんどの方は乱視を持っています。この乱視の量と方向は一人ひとり異なっています。小さい切開創を作ることで手術によって発生する乱視量を減少させることができますが、乱視の方向によって、傷口を作る位置を変えることで患者様一人ひとりに対応した、乱視量をコントロールすることができます。
このため当院では患者様一人ひとりに合うように切開位置を変えて創を作り、より手術によっておこる乱視量を少なく抑えられるよう気を付けております。
また切開位置を変えても乱視量をコントロールできない強い乱視をお持ちの患者様の場合には、VERIONTMという器械を用いて、手術中に乱視の軸を顕微鏡下に表示させ、乱視矯正用の眼内レンズを使用して乱視を矯正し、より良い術後視力が得られるよう努力しております。
5. 白内障手術こだわりの器具
- インフィニティ
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これは濁った水晶体を除去する、白内障手術には欠かせない白内障手術器械です。
- センチュリオン
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インフィニティの後継機種で、眼内圧を調節しながら手術ができる、白内障手術器械です。
- VERIONTM
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角膜の屈折力と乱視軸、角膜輪部や強膜(白目のところ)の血管や虹彩の特徴を撮影し、そのデータを手術室に持っていくことで、患者様一人一人の角膜乱視軸を、手術顕微鏡下に表示させることができます。
これにより乱視用の眼内レンズを挿入する際に、どの位置に固定するかを顕微鏡下にてすぐにわかります。この器械を使うことにより、白内障手術後の乱視を軽減することができます。顕微鏡下で角膜の乱視軸を表示
(△で切開位置を示している)。顕微鏡下で乱視用眼内レンズの挿入位置を表示。
- 手術顕微鏡 Zeiss社製OPMI Lumera i
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この顕微鏡は眼内の微細なものが見え、眼科領域の手術に対応できる手術顕微鏡です。